レアなモンスターより大事なもの

先日、子どもと一緒にセミ取りにいきました。小学1年生の息子が虫取網を持って、年中さんの娘が虫かごを持って、帽子をかぶり、虫除けスプレーもして準備万端で出掛けました。

出掛ける前に娘からセミを素手で触れるようになったと聞いていたので、息子も妹には負けていられないと気合い十分でセミ取りに挑みました。

マンションの敷地内にある公園がセミ取り合戦の舞台です。セミは暑さを煽るようにミンミンと鳴いています。一番最初にセミを見つけたのは、私でした。木の幹や枝にたくさんセミがいました。うじゃうじゃいるセミの群れを見て気持ち悪さが先行し、鳥肌が立ちました。実はセミに限らず、虫全般がとても苦手なんです。

息子を急いで呼び、すぐさま戦闘開始です。大喜びでセミを取る息子かと思いきや、セミの姿を見て戦意喪失したのか後ずさりするのです。出掛けるときのあの勢いはどこへやら。実は息子も私と同じで虫がダメだったのです。「パパが取って」とせがむ息子に父の威厳を見せなければとプレッシャーの私。息子から虫取網を奪い取り(やけくそ)、うじゃうじゃ群れになっているセミと対峙しました。つぶらな瞳で期待の視線を送る娘。セミがどのように行動するか予測できない不安。父の姿を見て、息子の成長に期待する私。

目まぐるしく思考が回転し切ったあと、意を決した私は、1匹のセミをロックオン。虫取網の柄の長さと身長を利用し、高いところから「ガッ」と下にセミをすくい、地面にバッと押さえ込みました。なんと見事にセミは網のなか。華麗な一連の動きに我ながら惚れ惚れとしてしまいました。

息子にセミを触らせようと声をかけますが、「ジジジッ!!」と羽根をバタバタさせているセミに近づくはずもなく、娘が涼しい顔で網から虫かごに移しかえました。

虫が苦手な私でしたが、セミだけは触れるようになって合計3匹をゲットすることが出来ました。

息子はというと最後まで相変わらずでしたが、まぁ、焦らず見守っていきたいと思います。

世間ではスマートフォンでレアなモンスターをゲットして一喜一憂していますが、自然の中で虫探ししているほうがよっぽど楽しいと思いました。

息子、娘とともに成長する夏としたいです。